見かけの「合格率100%」に騙されない
「ウチの学校は国家試験合格率100%です」と謳っていても、その裏には「受かりそうにない学生を留年させている」という現実が隠れているケースは少なくありません。学生募集の観点でも、高い留年率はSNS等を通じてあっという間に広まり、志願者減少の大きな要因となります。
なぜ低学年で「つまずき」が連鎖するのか?
医療系の学習は「積み上げ式」です。1年次の解剖学・生理学が理解できていないと、2年次の運動学や評価学が分かりません。そして3、4年次の臨床実習で「何も評価できない」という事態に陥り、自信を喪失して国家試験前にフェードアウト(または留年)してしまいます。
低学年からの「落とさない」ための3つのアプローチ
1. 最初の3ヶ月で「学習の作法」を教え込む
高校までの「受け身」の勉強ではなく、自ら調べてまとめる大学・専門学校の勉強の仕方を最初に指導します。ノートの取り方、参考書の引き方、「分からない」ときの調べ方(あるいは誰に聞くべきか)を、最初のオリエンテーションなどで時間をかけて伝えます。
2. 「小テスト」の頻度を上げ、フィードバックを速くする
定期試験の一発勝負では、挽回できないほどの点数差がついてしまいます。毎回の授業の最初と最後に「5分間の小テスト」を実施し、スマホ等を使った自動採点システム(GoogleフォームやLP Apexなど)でその場で正答を見せます。「忘れる前に定着させる」のが鉄則です。
3. ピア(仲間)学習を取り入れ、教え合いを評価する
点数の低い学生を教員がマンツーマンで指導するのには限界があります。学生同士のグループワークを組み、「人に教えることが最も自分の学習になる(ラーニングピラミッドの法則)」ことを利用します。クラス全体で助け合う雰囲気を低学年で作ることが、最終学年での国試対策で最大の武器になります。
まとめ
留年防止の鍵は「早期発見」と「継続的な小さな成功体験の積み重ね」です。膨大な成績データを扱う教員の負担を減らしつつ、学生たちを誰一人置き去りにしない教育の仕組みづくりを始めましょう。
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【参考・引用元】
- 文部科学省:学生の修学継続のための支援体制構築
- NITS(独立行政法人教職員支援機構):アクティブ・ラーニングと協働学習の効果
