【作業療法士】解剖学・生理学の苦手意識を克服する「関連づけ学習」

国試対策 2026.03.09 著者: 古井 雅也

なぜ解剖学・生理学が「暗記の山」になってしまうのか?

「起始・停止をただ覚えるのが辛い」「ホルモンの種類が多すぎて混乱する」。基礎医学である解剖・生理は、多くの学生にとって最初の大きな壁です。その理由は「臨床とどう結びつくか(イメージ)」が持てないまま、文字の羅列として暗記しようとするからです。

教育心理学の分野でも、意味を持たない丸暗記は定着率が低いことが証明されています(エビングハウスの忘却曲線など)。

苦手を克服する「関連づけ学習」とは

関連づけ学習は「精緻化リハーサル」と呼ばれる手法で、用語を単独で覚えるのではなく、「作業療法士としてどう使う知識なのか?」という文脈(ストーリー)を持たせて覚える手法です。

関連づけ学習の具体例(教員が教える際のコツ)

1. 筋肉(解剖学)× ADL動作

「上腕二頭筋の起始・停止」だけをテストするのではなく、「利用者が食事で箸を口に運ぶとき、どの筋肉がどう収縮しているか?」という問題に変える。日常生活動作(ADL)を主軸とするOTだからこそ、動作と筋肉を必ずセットで考えさせます。

2. 脳神経(生理学)× 障害像

脳の部位の名前と働きをセットで覚える際、「もし中大脳動脈が梗塞したら、患者さんにどんな症状(麻痺・失語など)が出るか?」を想像させる。障害像とセットにすることで、臨床での評価や介入がイメージしやすくなります。

3. 骨・関節 × 触診(実技)

机の上の勉強だけでなく、自分や友人の身体を実際に触りながら骨のランドマーク(指標)を確認させる。情報のインプットに「触覚」と「運動覚」をプラスすることで記憶の定着率を何倍にも引き上げます。

まとめ

関連づけ学習に加えて、「思い出す回数(テスト効果)」を増やすことが定着の鍵です。授業の始まりの短い小テストで、知識を引き出すトレーニングを取り入れましょう。

教員の「オリジナル問題作成」の負担を減らしつつ、何度でも小テストを行える環境づくりについては、ぜひLP Apexをご活用ください。

【参考・引用元】